主催者より 閉幕のご挨拶
参加してくれたお子さまたちへ
4回目となるこどもプラモコンテスト、過去に開催したコンテストでもそうですが、今回もたくさんの「たのしい!」「がんばった!」を目にすることが出来ました。
プラモデルというと、
手先が器用じゃなきゃうまく作れないんじゃ?
難しそうだから簡単なキットからじゃないと完成できないのでは?
と思われがちですが、
プラモデルを作る人をたくさん見てきた私としては、
「想像力こそが最大のパワー」
だと思っています。
なぜなら、想像力があれば、こういうモノを作ってみたい、こうしたらどんなモノができあがるかな?とイメージすることができるからです。
そうした「想像」は、自然と個性的な作品への大きなチカラになり、「想像」をカタチにすることで、「創造」につながると、私は思います。
手先の器用さに不安があれば、便利な道具を使ったり、やり方を知れば、うまくできる。
いくら簡単なもので練習したって、心からほしいと思えるモノは、完成しない。
だからこそ、自分が何を作りたいのか想像することが、プラモデルに限らずものづくりでいちばん大切な一歩です。
モノを1から生み出すことは、本当は大変に勇気がいることです。
でも、イメージをカタチにしたいと思った瞬間、待ち受けているだろう困難のことなんか忘れて、誰でもが一生懸命になれる、楽しめる、不思議なチカラが「想像力」なのです。
このコンテストに参加してくれたみんなは、そんなとっておきのチカラを、もう手に入れています。
ぜひ、どんなときも、想像力を武器に、自信を持っていろんなことに挑戦してみて下さいね。
保護者の皆様へ
こどもプラモコンテストは、作品の制作過程でのお子様のサポートをはじめ、参加者登録から投稿、投票まで、すべて保護者様のご協力がなければ成り立たないコンテストです。
保護者さまにとっては、お子様を見ながらハラハラする時もあったでしょう。
一緒に悩む時もあったでしょう。
そうした時間も、お子さまに寄り添って乗り越えて下さったこと、心から感謝いたします。
今回、コンテストサイトの構築・保守管理をしておりましたホビーカフェガイア・ホビー担当が急逝したことにより、
コンテストの開催自体ができるかどうか、直前までお知らせすることが出来ず、多大なご迷惑をおかけいたしました。
また、例年実施しておりました一般投票が中止となり、がっかりされたお子様もいらっしゃったと思います。
このような状況の中で、作品を作り続けてくれたこと、そして、こんなにたくさんのご参加があったことに、私自身驚くとともに、深く、深く、感謝しております。
私どもの娘も、参加してくれたお子様たちと同じ小学生です。
本当に悲しい時は、何をしても楽しいと感じられないものです。
彼女も、父であり、模型をたくさん教えてくれた先生でもあった大切な人を亡くしたことで、まだ大好きな模型が手につかない状態です。
けれど、こどもプラモコンテストの開催が決まり作品が投稿されると、ひとつひとつ真剣に、楽しそうに見ている彼女の姿がありました。
母の私は、とても救われた気持ちになりましたし、「楽しい!は伝わる」「創造、創作は見ている人も元気にする」を改めて実感しました。
保護者の皆さま、お子様に「あなたは誰かを元気にできる、素敵な子だよ」とぜひお伝え下さい。
そして、これからもお子様と楽しい時間を共有して頂き、いろんな形のよい関係を築いていってほしいと、願っております。
閉幕のご挨拶
2024年2月24日、こどもプラモコンテスト24を閉幕とさせていただきます。
無事・・・とは言いづらいですが、なんとか開催することが出来ました。
投稿作品は85作と、困難な状況だったにも関わらず、たくさんのご参加ありがとうございました!
少子化とともに次世代ユーザーを生み出すことが厳しいと感じざるを得ない模型市場において、低年齢層主体のプラモコンテストがこんなにも受け入れられ、継続できたことは、模型に携わるひとりの大人としても、大変喜ばしいです。
当コンテストでは作品画像の投稿に加え、参加されたお子様と保護者様からのメッセージもあわせてひとつの作品ページとしていますので、
「周りにプラモデルをする子がいない」というメッセージを目にするたび、大人はもっと頑張れることがあるのではないかと考えずにはいられません。
こどもプラモコンテストも、人と人が一緒に楽しむ機会が大幅に制限されたコロナ禍で、「プラモデルが好きなこどもたち、プラモデルに挑戦してみたいこどもたちに、なにかできることはないか」とはじめたコンテストです。
田舎の小さな喫茶店が主催ですから、微々たることしか出来ないかもと思っていましたが、実際に開催してみると、
こどもたちの熱量に圧倒され、保護者様の気合いに圧倒され、審査員の皆様やご協賛いただいたメーカー様の想いに圧倒され、驚きと感動の連続でした。
コンテストを通じて、住んでいる地域に限らず友達になったり、子供たち同士でキットや技法などの情報交換が生まれたりと、思いもよらぬ波状効果があったことも、「開催して良かったな~」と感じる出来事でした。
こどもたちの頑張りに応えられるよう、大人も自分の「楽しいと思う気持ち」を大事にして、もっと挑戦してみても良いのではないか?と、参加作品を見た方も感じてもらえたら良いなと思います。
こどもプラモコンテストは2歳のお子様から参加が可能ですので、「もっと作ってじまんしたい!」と思っているお子様もいることでしょう。
来年こそは賞をとるぞ!と腕を磨いているお子様もいることでしょう。
楽しい、頑張った、これが好き!を自由に発表できるこどもプラモコンテストという場所を、私も守っていきたいと願っています。
しかしそのためにはまず、田舎の小さな喫茶店「ホビーカフェガイア」を存続させなければいけないという、抜き差しならない事情があるのです…
ですので、次回開催を明言することは出来ませんが、模型を楽しく作れる喫茶店に、大人もこどももみんな気軽に遊びに来てくれれば…ひょっとしたら開催できるかもしれません!
その時はまた、素敵な作品を見せてくださいね。
こどもプラモコンテスト24主催
ホビーカフェガイア